2025.07.16 ブログ

2025年7月12日

高校1年生総合コースでは、朝日放送テレビアナウンサーの柴田博氏を講師としてお招きし「伝える・届ける・表現する」と題した土曜講座を開講いたしました。

総合コース1年生は9月の文化祭でミュージカルに挑戦します。

今回の土曜講座は、その取り組みの一環として、柴田アナウンサーより長年の経験で培われた「伝える」プロの技術や心構えについて学ぶことです。

 

【人生を変えるきっかけは、意外な場所に】

自己紹介の中で、アナウンサーを目指すきかっけについて語られました。

きっかけは、早稲田大学のハンググライダークラブでの実況中継だそうです。

たまたま行なったハンググライダーの飛行実況がとても楽しく、それが現在の道へと繋がったとのこと。

生徒の皆さんにとっては「そんなところに!」といった驚きとともに、将来について考える良いヒントにもなったのではないでしょうか。

 

【「伝わる」ことの本質とプロの技術】

講演の中で、ただ言っただけでは伝わらず、相手が聞いて理解してはじめて伝わる、というお話がありました。

これは、日常でも、舞台に立つ上でも非常に大切な視点でした。

また、話し方の技術として、強弱、間、スピードを変えること、そして表情豊かに「顔で踊る」ことの重要性が、具体的なエピソードを交えながら語られました。

実践編として、生徒たちはアナウンサーの方も訓練している早口言葉に挑戦しました。

一度間違えてしまうとなかなか元のリズムに戻せない難しさや、思った以上にスラスラと読めてしまった生徒への驚きもあり、会場は生徒の挑戦に大いに盛り上がりました。

 

【緊張との向き合い方、温かいエールも】

本番で緊張しないための心構えについても、貴重なヒントを教えていただきました。

特に印象的だったのは、アナウンサーご自身が中継レポート中に頭が真っ白になり、言葉が出なくなったという経験談です。

そんな時は、「伝えたいことに集中する」、「成功を具体的にイメージする」とのこと。

生徒の誰もが経験する「頭が真っ白になる瞬間」にどう対処すべきか。

非常に共感できる内容だったのではないでしょうか。

そして、「思っているほど周りからは気づかれないよ」という笑える一言も。

最後に「全てが正解!」と温かいエールもいただきました。

生徒たちの質問にも時間の限り丁寧に回答してくださった柴田アナウンサー。

貴重な時間をありがとうございました。

 

今回の講演では、伝えるための技術的な面だけでなく、本番に臨む上での心構えという精神的な面も語られました。

総合コースの生徒たちは大きな学びと勇気を得たことでしょう。

文化祭でのミュージカルが、より一層素晴らしいものになることを願っています!